地方活性化策は選挙の時のセールストーク?

野上尚繁

2014年12月10日 18:42



(每日新聞)
地域活性化分野で各党の公約があがっているが確かにどれもそう悪くない。でも、今はまだ選挙期間中で公約だがどれがどのように実行可能になるのか未知数。歴代の首相も地域活性化策があがっていたが.評価はむずかしい。竹下内閣のばらまかれたお金は地域活性化になれば自由に使ってよいとされ、金のモニュメントのようなものになったりで地域活性化の基準としてどうなのだろうと思うところがあったがそれから先の流れではもまれた内容があがってきてはいる。
2040年には896の市区町村に消滅のおそれがあると分析があり話題になった。さらに島根県の町長さんが生き残りをかけ、自治体は地域活性化のアイデアが出せるところが残り、アイデアを出せないところは消えていくしかないというような手厳しい意見もあった。東京、大都市圏以外ではこれから出てくる問題は切実なもので、地域活性化とひとこで対処できない複雑的構造の問題だ。選挙となるとテーマになるが選挙が終わると成果が見えにくい分ほって置かれている気分になる。でもそんなことはなく、地域活性化の動きはあるし、クリエイティブな議論さえもある。もちろん名案を出している自治体もあるのですが、ここは私の意見ですが、島根県の町長さんがいういいアイデアも今のままでは成果が小さくなるように思えるのです。それは地域で出てくる活性化案を吹き飛ばすくらい「東京一極集中」の流れはますます強くなっているように思えるのです。
多少意図的にその流れを是正しないと影響が強すぎる。今では地方と東京は表裏の構造で成り立っているようなところがあるわけだ。「東京は田舎もんが集まった街」だとする悪口がそれをものがたっている。地方で選挙中は地域活性化という言葉がセールストークのように聞こえる。さて、政党というよりそこをしっかり考えている候補者がだれなのか見分けがつかない。野党が候補者のつぶしあいにならないようにした結果じゃないのだろうか?野党は与党よりその気概の一番ある人が立つべきで、野党、与党の構図が強すぎて地域の代表になる人の顔がみえにくい。そもそも議員さんは地域の代表として国会に集まっている役割もあるのがわすれられていないだろうか?(個々の地域でその活動をされている方もいるので今回の選挙の全体的な感想とさせてください。)