
山崎豊子の小説はほとんど自宅にはある。書店では山崎作品の本が品薄状態、あらためて人気が出ている。また読みたくなった。「沈まぬ太陽」「大地の子」「白い巨塔」「華麗なる一族」が面白かった。山崎豊子の作品はドラマ、映画化されたものが多く、二度楽しんだ。山崎豊子は大阪船場の出身で毎日新聞社で記者をしていた。そこが作家をいかしている原点なのだと思う。そして毎日新聞社の記者をしていたときの上司が小説家の井上靖で、山崎豊子が直木賞を受賞したときお祝いの電報の一文に帰る橋は燃え落ちてないという言葉があり、もう作家として後戻りできないとさとし、毎日新聞を退職し作家になる決意をうながしたのだそうだ。イキな電報です。人生には運も縁もそして下積みの時期もたいせつなのが改めてわかる人生をおくっているひとだと思う。